NEWS || REPORT #1
Posted on July 31, 2012


小出 徹 選手 富士登山競走 レポート

レース名: 富士登山競走 (5合目コース)
日時: 2012年7月27日(金)9:00 スタート
レース結果: 1位  タイム:1時間25分42秒 /15q
(標高差1,480m)
大会リザルトは、コチラ


目標の一つ、富士登山競走に挑戦する事ができた。
頂上コースの出場権を得るため、1年目は5合目コースに出る事が条件。そのため、今回は5合目コースに出場。また、12日前に65kのトレイルレースを走っており、その疲労からどこまで回復できるか、どこまでスピードレースに対応出来る様仕上げるかが、今回一連のレースの中でテーマとしてあげていた。

コースは富士吉田市役所スタートの富士山5合目ゴールの15km、標高差約1500m登りのみ。10kくらいまではロード、そこからゴールまではトレイルと、大部分がロードのロードレースの様なコース。ロードランナーが多い印象を受け、スタート前の雰囲気は独特で、昔を思い出すような感じだった。

富士吉田市役所を9:00にスタートした。当日は天気もよく、気温が高かった。アップをしてもすぐに汗が出る日差しの強いコンディション。スタート直後は大きな集団。いい位置をキープするため、少し無理をしてペースをあげる。人を避けながら何とか先頭の方につける事ができた。

一人随分と飛ばしてぐいぐい行く選手がいた。すぐに追うか迷ったが、無理にペースをあげず自分のリズムを刻んでいく。しばらくは、数人のパックを作って走ろうと、何人か同じくらいのペースで走っていたので数人で集団を形成。

しかし、真っ正面に富士山がどーんと見えた時はテンションが上がり、ペースを抑えられなくなってしまった。一人飛び出し単独2位。そこからはとにかくリズムを刻む事、そして徐々に前を追う事を意識した。傾斜がきつくなるにつれ、後ろも離れ始め、前の選手も詰まってきた。トレイルに入る前のジープ道で先頭をとらえ、いつもなら声をかけるところをここでついて来られると嫌なので、引き離すために少し間隔をあけてグッと前に出る。

トレイルに入り、登りっ放しの足がきつくなり始めた。一歩一歩足をおいていき、なるべく走る事を心掛けた。声援から後ろが徐々に迫ってきている事を感じ、より細かくピッチを刻み登っていく。大量の発汗でウエアはびしょびしょ。トレイルに入ってからは少しは涼しくなったようだがまだまだ暑い。

登山者や応援の方にすれ違うたびに残り距離を聞き、ゴールを目指す。耳のすぐそばで心臓の音が聞こえ、そのリズムに歩数、呼吸を合わせていく。すると何の音もしなくなる静かな瞬間がやってくる。登りを走っていて一番好きな瞬間。ゴールがすぐそこという情報をもらう。後ろを見ると2位の選手がきているのを確認。最後はロードで200m程走り、初めて1位でゴール。

今回レースに勝つ事が出来て本当にうれしかった。
ロングレース→リカバリー&スピードへの切り替え→スピードレースと予定し、行動した事がうまく行き少し自信もついた。しかし、山頂コース5合目通過も合わせると3位のタイム。まだまだ山頂で戦える実感はない。これからもっと強くなりたい、そう思えるレースだった。



<今回使用した補給食>
レース前:  ハニースティンガー エナジージェル (バナナ)x1
        塩熱サプリ×2
レース後:  ハニースティンガー エナジージェル (バナナ)x1
        ベスパ ハイパーx1
        Musashi NIスティックx1




小出 徹 || プロフィール
TORU KOIDE || PROFILE

1981年8月19日長野県飯山市出身。
陸上の名門・佐久長聖高校、東海大学で中長距離選手として活躍。
高校2年時に全国高校駅伝、大学4年時に大学3大駅伝(出雲駅伝・全日本駅伝・箱根駅伝)に出場。実業団ランナーとして活動し27歳の時に現役を引退。その後スノーシューイングレースの国内大会優勝を経て、トレイルランレースに参戦。主な戦績は、09年斑尾フォレストレイル50K3位、10年第2回ハセツネ30K 7位、2010たかやしろトレイルラン二ングレース優勝、OSJ志賀高原50K3位。チームサロモンInside out ski club所属



#2 山本健一選手 グランレイド・デ・ピレネー2012 レポート

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